【ミュンヘン7日共同】浜田靖一防衛相は七日夜(日本時間八日未明)、訪問先のドイツ・ミュンヘンで同行記者団と懇談し、ソマリア沖海賊対策として準備中の海上警備行動の発令時期が三月上旬になると明言した。発令は海賊対策新法案の国会提出の後になるとの見方も示した。
派遣に向け準備中の海上自衛隊の護衛艦二隻がソマリア沖に到着するのは三月末以降になる。
新法案での武器使用基準の緩和については「政府内の判断でストップがかかったり、新法を早く成立させるために難しい部分はカットすることもあり得る」と指摘した。海上警備行動では相手に危害を与える攻撃は正当防衛、緊急避難に限られているが、新法案でも内閣法制局との調整や公明党の意向に配慮し、緩和は限定的になるとの見方を示した発言だ。
浜田氏は同時に、海上警備行動はあくまで応急措置として、海賊対策新法の必要性を強調した。