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2009年02月07日(土) 21時09分

「強い意志で交渉」 北方領土大会で首相中国新聞

 北方領土返還要求全国大会が七日午後、都内で開かれた。麻生太郎首相は「日ロ両国の関係を高い次元に引き上げるためにも、最大の懸案である北方領土問題を最終的に解決する必要がある」と指摘。その上で「四島の帰属を解決し平和条約を締結する基本方針に従い、進展が得られるよう強い意志で交渉を進めていく」と述べ、領土問題解決への決意を強調した。

 中曽根弘文外相は、ロシアの出入国カード提出要求問題による北方四島住民への人道支援事業中止に遺憾の意を表明し、再発防止に取り組む考えを強調した。

 政府は麻生首相とロシアのメドベージェフ大統領による日ロ首脳会談を今月中旬、サハリン島で行う方向で調整中。実現すれば領土問題が主要議題となる。

 一八五五年二月七日に日露通好条約が結ばれ、択捉以南の北方四島が日本領土と確認されたことにちなみ、政府は二月七日を「北方領土の日」と制定。毎年この日に全国大会を開催している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902070259.html