2009年02月07日(土) 14時54分
市議選で偽投票用紙66枚=組織的犯行の疑い−県警捜査・北九州(時事通信)
1日投開票された北九州市議選(定数61)で、全7選挙区のうち6選挙区で偽の投票用紙が計66枚見つかり、波紋が広がっている。うち2選挙区では投票総数が投票者数を上回っており、有権者が別の選挙区の正規の投票用紙を使い一人で2枚以上投票した疑いも出ている。
市選挙管理委員会は「所定外の投票用紙が、これほど多数見つかったケースはない」としており、福岡県警捜査2課などは偽用紙を押収、公選法違反の疑いで捜査に乗り出した。
偽用紙が見つかったのは小倉南区が27枚、小倉北区が20枚、戸畑区が12枚など。小倉北区では投票総数が投票者数を35上回っており、偽用紙を除く15票は別の選挙区から正規の用紙が持ち込まれたとみられる。戸畑区でも1上回った。
市選管によると、偽用紙は正規の用紙と大きさや色はほぼ同じだったが、市選管の朱色の印などはなかった。ほとんどは無記名で、63枚は無効として扱われ、3枚は投票総数から除かれた。
大半が無記名だったことから、捜査関係者は正規用紙を持ち帰るのが目的だったと指摘。特定の候補者を当選させるため、有権者を動員した可能性があるとしている。
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