半導体メーカーのロームが生産子会社のローム甘木(福岡県朝倉市)を三月末に閉鎖することが七日、分かった。百人余りの正社員は解雇する方針。割増退職金を支払い、再就職も支援するという。
ローム甘木は、一九八四年設立で、電力制御用のパワーモジュールなどを製造。世界的な景気悪化で需要が落ち込み、製品価格の下落も激しいことから、ロームは「生産拠点を集約し、効率化を図らざるを得ない」と説明している。ローム甘木の生産機能は中国・大連の工場に移す。
ロームは六日、二〇〇九年三月期の連結純損益が、従来見込みの百四十億円の黒字から百十五億円の赤字になると業績予想の修正を発表。役員報酬などは既に一部カットし、社員の一時帰休も実施する。