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2009年02月07日(土) 17時07分

「見守るべき」と北朝鮮 ミサイル準備で元米大使語る中国新聞

 【北京7日共同】北朝鮮を訪れていた米国のボスワース元駐韓大使は七日、平壌から北京に到着、懸念されている長距離弾道ミサイル発射準備について「(北朝鮮側は)肯定も否定もしなかった。状況を見守るべきだとしていた」と語った。北京国際空港で記者団に話した。

 元大使はまた、朝鮮半島の最終的な非核化に向け「(北朝鮮は)引き続き努力できるという立場だった」と述べた。さらに、北朝鮮は六カ国協議の合意に基づく寧辺の核施設無能力化を中心とする非核化第二段階を「できるだけ早期に終わらせたい」との立場を表明したという。

 元大使は、アブラモウィッツ元国務次官補ら安全保障・外交分野の元当局者、研究者らの一行で北朝鮮を訪問し、日程を終えた。オバマ政権発足後、米国の元当局者らの訪朝は初めて。しかし元大使は「オバマ政権からのメッセージは託されていない。北朝鮮からも(オバマ政権へ)メッセージはなかった」と話した。

 元大使は、意見交換した相手は「北朝鮮の外務省や軍、経済関係の高官」としたが、具体的には明らかにしなかった。同行者によると、金正日キム・ジョンイル総書記の健康問題は取り上げられなかったという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902070245.html