阪府泉佐野市の主婦が株式投資の利益で高額配当するとうたい、15億円もの資金を集めていたとされる事件で府警泉佐野署は6日、岩田矩(とも)子容疑者(54)を出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕した。先月下旬から行方が分からなくなっていたが、この日正午までに弁護士を通じて所在地が判明。滞在先の名古屋市から戻って家宅捜索に立ち会い、捜索後に逮捕された。
岩田容疑者は出資法で禁じられている「元本保証」をうたった上で、府内の50〜60代の主婦や自営業者3人をのべ4回にわたって投資に勧誘。1か月で4〜5%の高額配当を約束しており被害額は200万円から800万円までと幅広いが、計1600万円を違法に預かった疑いがもたれている。
泉佐野署では、この3件以外についても取り調べを進めているが、被害者側の弁護士らによれば実態は15億円もの詐欺事件に発展する可能性があるという。
岩田容疑者は「関西一の女性トレーダー」などの触れ込みで、投資を勧誘。「株取引の利益で買った」と高額な着物を見せたり「証券会社でトレーダーをしていた」などと、あの手この手で約200人を言葉巧みに口説き、中には1億円をつぎ込んでしまった人もいるという。
弁護士らによると、岩田容疑者は自宅のパソコンで株式運用をしていたようだが、この日の家宅捜索では明確な証拠品となるパソコンや株券は見つからなかった。泉佐野署は株式運用や集金の実態について、解明を進める方針だ。
(2009年2月7日06時01分 スポーツ報知)
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