NHK経営委員会の小丸成洋委員長が社長を務める福山通運(本社・広島県)の子会社が、NHK受信料の収納業務の一部を随意契約していたことが7日、分かった。
東京都内で開かれた経営委主催の「視聴者のみなさまと語る会」で、「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表の醍醐聡東大教授が指摘し、「特別な利害関係にあたるのではないか」と批判した。
NHKは「非効率な業務で、複数の企業に声を掛けたが引き受けてくれたのは福山通運だけだった」と説明。小丸委員長も「他業者がやらないため受けた」としている。
NHKによると、昨年10月に訪問集金を廃止し口座振替に統一したが、移行手続きをしていない視聴者への催促や、未収金の徴収業務が残る。
このうち山間部などについてNHKは、効率化を図るため運送業者などに業務を委託するシステムを試験的に導入。山口、島根、兵庫の3県で、福山通運の子会社と委託契約を結んだ。
醍醐教授は、このほかに鳥取県でも同様の契約があるとし、NHKに対してさらに説明を求める方針。
(2009年2月7日21時53分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090207-OHT1T00245.htm