江戸時代の蔵から聞こえるピアノやバイオリンの音色—。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバーらで構成する「ウィーン・ピアノ五重奏団」のコンサートが7日、茨城県つくば市のしょうゆ醸造業の蔵「宮清大蔵」で開かれた。
古い町並みを生かして町おこしをしようとした地元振興会と、古い蔵の中の音響に興味を持ったメンバーが協力して実現した。
蔵は2階建てで、ステージと観客の距離は1メートルほど。1847年に建てられたことにちなみ、同時代に活躍したノヴァコフスキーの曲が演奏され、約100人の観客が聞き入った。
市内から来た宇津木茜さん(13)は「せまい土蔵での演奏は独特の雰囲気。ピアノの優しい響きが心地よかった」と満足した様子。バイオリン奏者のハラルド・クルムベックさんは「土壁が音を吸収するのか、これまでにない柔らかい響きだった」と話した。
(2009年2月7日19時44分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090207-OHT1T00227.htm