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2009年02月07日(土) 14時15分

71兆円台に規模圧縮 米上院穏健派、景気対策法案で合意中国新聞

 【ワシントン6日共同=有田司】大型景気対策法案を審議中の米上院民主党と共和党穏健派の議員は六日、九千億ドル以上に膨らんだ予算規模を七千八百億ドル(約七十一兆八千億円)に圧縮することで合意に達した。民主党は同日中に採決にかける構えを示していたが、同党のリード上院院内総務は採決が七日以降にずれ込む可能性もあると言明した。

 可決されれば、下院を通過した八千百九十億ドル(約七十五兆三千五百億円)規模の法案との一本化を経た上で、オバマ大統領の署名で成立。景気対策を最優先課題としてきた大統領は十六日までの成立を目指しており、目標達成に大きく前進する。

 ケリー上院議員(民主党)によると、予算規模の42%が減税分で、公共事業などの財政出動分が58%。

 上院の審議の過程では住宅取得の追加減税など多くの修正が加えられ、規模は一時九千三百七十億ドルにまで膨らんだ。しかし共和党は不要な支出が多いなどとして反発、審議が難航した。

 大統領は規模を八千億ドル程度に抑えることによって共和党側と妥協を図る考えを表明。民主党は法案を速やかに可決するために必要な最低限の賛成票を確保するため、一部の共和党の穏健派議員を取り込み、協議を重ねていた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902070239.html