2009年02月07日(土) 22時51分
<ノーベル賞>小林、益川両氏、母校の名古屋大で講演(毎日新聞)
08年のノーベル物理学賞を受賞した小林誠・高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授(64)と益川敏英・京都産業大教授(69)が7日、母校の名古屋大学(名古屋市千種区)で講演した。2人は学内外から抽選で選ばれた約1200人を前に「興味を持って没頭できることを見つけてください」とメッセージを送った。名大コンビが国内でそろって講演するのは受賞後初めて。
小林さんは「CP対称性の破れと素粒子の模型」と題し、研究の成立過程を説明。益川さんが「CP対称性の破れが我々に語ったこと」と題し、小林さんらとの思い出話などをユーモアたっぷりに語ると、会場からは時折笑いが起こった。
質疑応答では理想の科学者像を聞かれ、益川さんは「研究者には個性がある。(理想の科学者は)一人ではない」、小林さんは「新しい発見を続けること」と答えた。研究者になっていなかった場合の仕事を益川さんは「家業の砂糖屋のおやじ」、小林さんは「エンジニア」と答えた。
講演前には名大で最も栄誉ある「名古屋大学レクチャーシップ」の授与式があり、2人に表彰盾が贈られた。【木村文彦】
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