2009年02月07日(土) 22時27分
自民が刺客計画→離党の渡辺喜美氏「逆刺客」の構え(読売新聞)
自民党執行部は次期衆院選で、離党した渡辺喜美・元行政改革相の対抗馬を栃木3区に擁立する考えだ。
これに対し、渡辺氏は県内の他の選挙区に「逆刺客」を立てる構えを見せており、選挙全体への影響を懸念する栃木県連には対抗馬擁立に消極的な意見が出ている。調整は難航しそうだ。
細田幹事長は6日の記者会見で、栃木3区への候補者擁立について聞かれ、「政党は300小選挙区に公認か推薦候補を立てるのが筋だ。立てないことは、その政党を支持する人の意向に沿わないことになる」と強調した。
古賀選挙対策委員長も3日、栃木県連幹部を党本部に呼び、候補者擁立を急ぐよう指示した。
執行部が対抗馬擁立を目指すのは、党内の新たな造反を封じ込める狙いだ。2005年の衆院選で、小泉首相が「刺客戦術」をとって圧勝したことを踏まえ、「造反者に毅然(きぜん)とした態度を示すことが支持につながる」という思いもあるようだ。
これに対し、渡辺氏は「自民党が3区に候補者を擁立すれば、周辺選挙区に自民党の対立候補を立てる」と公言している。
渡辺氏は、県内全域にまたがる強固な後援会組織を持っている。渡辺氏の離党を受け、同党の栃木県議35人のうち10人が、離党はしないものの、渡辺氏を今後も支援する方針を表明した。10人は6日には、県連に3区への候補者擁立見送りを要請した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090207-00000070-yom-pol