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2009年02月07日(土) 22時11分

<即席カレー>新製品続々 節約の「内食回帰」が追い風毎日新聞

 食費節約のため外食を控えて自宅で食事をとる「内食回帰」の流れを受け、食品メーカー各社が手軽さをウリにしたカレー製品を今月相次いで発売する。いずれも調理に時間がかからず、数分で食べられるのが特徴。景気後退という逆風を追い風にしようと、ホットな商戦を繰り広げようとしている。

 最大手のハウス食品は朝食向けのレトルトカレー「めざめるカラダ 朝カレー」(想定価格198円)を16日に発売する。植物性油脂を使い、ご飯の熱だけで食べごろの温度になるようにした。調理は不要。ご飯に乗せるだけなので「慌ただしい朝にぴったり」とアピールする。

 大塚食品は電子レンジに箱ごと入れて2分でできあがる「ボンカレーネオ」(希望小売価格262円)を12日に発売。エスビー食品は、炒めた肉などに濃縮カレーソースを加え、約5分で食べられる「絶賛すぐでき」シリーズ4品目(同283円)を発売する。江崎グリコはルウカレー「2段熟カレー」(8皿分、同231円)を1皿ごとの使い切り包装に替え、一人分から手軽に調理できるようにする。

 昨年の家庭用カレーの販売額(ルウカレーとレトルトの合算)は前年比約4%増だった模様で、市場が成熟する中で異例の伸びを示した。各社とも内食回帰によるカレー需要は今年も伸びが期待できるとみており、「子供でも高齢者でも簡単に食べられる手軽さで消費者の節約志向をとりこみたい」(大塚食品)と話している。【森禎行】

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