2009年02月07日(土) 21時52分
<漁船拿捕・解放>休ませてあげたい…所有の水産会社社長(毎日新聞)
ロシア当局から解放されたカニかご漁船「第38吉丸」(安藤正史船長)を所有する日吉水産(鳥取県境港市)の岩田慎介社長(51)は、船の離岸を確認後の7日午後8時25分から約10分間、報道各社の取材に応じた。帰港後の対応について「早く家族に会わせ、休ませてあげたい。健康面のチェックを含め、きちんとケアしたい」と話した。
第38吉丸からは、船越信弘漁労長が船舶電話でナホトカ出港を連絡してきたという。岩田社長は「漁労長の声にはまだ緊張感が感じられた」と印象を語りつつ、乗組員の家族に出港を連絡したところ「非常に喜んでいた」と話した。
自らも「ここまできたので、ちょっとほっとしています」と表情を和ませたが、ロシアが主張する排他的経済水域(EEZ)内での操業に関しては「コメントを控えさせてほしい」と繰り返した。
同県の平井伸治知事は「解放の知らせを聞き大変喜んでいます。鳥取までの航海が無事に進み、ふるさと境港にみなさんが笑顔でお帰りになることを心からお祈りしています」とのコメントを出した。【小松原弘人】
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