2009年02月07日(土) 21時20分
<ラグビー>8日、MS杯決勝…三洋、初制覇狙う トップL(毎日新聞)
ラグビートップリーグのプレーオフトーナンメント「マイクロソフトカップ」決勝は8日、東京・秩父宮で東芝と三洋電機がリーグ優勝を懸けて対戦する。東芝は2年ぶり4回目、三洋電機は初のリーグ制覇を目指す。しかし、東芝のWTBロアマヌがドーピング(禁止薬物使用)検査で大麻に含まれる化学物質の陽性反応が出たため出場できず、日本ラグビー最高峰の戦いに水を差した形だ。
リーグ戦はともに12勝1敗。最終13節の直接対決で、東芝が62−13で圧倒し、「4トライ以上を決めて8点差以上で勝ち、三洋電機を3トライ以下に抑える」という厳しい条件をクリア。勝ち点で1点上回って逆転1位通過を決め、三洋電機は2位に沈んだ。
東芝は、選手個々が精神状態を整えられるか。今年1月に起きた別の同僚選手の事件では、危機感でチームがまとまったが、短期間での連続不祥事に「続いてこんなことになりショック」と話す広瀬主将をはじめ選手の衝撃は大きい。準決勝で神戸製鋼に主導権を渡さなかった連続攻撃が身上だが、それを支える強い精神力にも期待したい。
一方、三洋電機はプラス要素が多い。リーグ戦最終戦は、負傷者多発で戦力を大幅に落とす中で迎えた。しかし、サントリーとの準決勝からFWにホラニ、ヒーナンが復帰。決勝では、ついに司令塔のSOブラウンが戻る。昨年10月末以来の出場で状態は万全ではないというが、確実に陣地を得るキックと状況判断に優れたパスは、東芝にとって間違いなく脅威だ。
今季2度目の対決は、どちらがリズムをつかむかが分岐点。両チームの戦力は互角だが、プレー内容で明らかに差があるのは反則数だ。三洋電機はリーグ戦13試合で反則数108と最も少ない一方、東芝は最多の168。試験的ルールの解釈の違いもあるが、反則が多ければプレーのリズムは途切れてしまう。東芝が準決勝並み(9個)に「我慢」できるかもポイントだ。【吉見裕都】
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