2009年02月07日(土) 20時17分
「フェリーで妊婦産気づいた」海保巡視艇が搬送→無事出産(読売新聞)
岩手県釜石市の沖合11・3キロ・メートルを航行中の仙台港発苫小牧港行きフェリーの船内で7日未明に妊婦が産気づいたが、釜石海上保安部の巡視艇で釜石港に運ばれ、病院に向かう救急車内で無事に男児を出産した。
釜石海保によると、同日午前0時5分頃、フェリー「いしかり」に夫と2人で乗船していた北海道中川町、鈴木沙弥香さん(22)が、突然陣痛を訴えた。
偶然船に乗り合わせた看護師の要請で、乗組員が第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)に無線で通報。
釜石海保の巡視艇が出動し、約1時間50分後、陸上から3〜4キロ・メートル離れた海上で鈴木さんを艇内に収容した。
鈴木さんは、陣痛で歩けない状態だったため、フェリー内に常備した車いすに座らせて乗組員らが慎重に運んだという。
午前2時7分、鈴木さんは救急車が待機する釜石港に到着。救急車には県立釜石病院の助産師が同乗しており、同2時20分、車内で男児を出産した。鈴木さんは、フェリー内で破水しており、搬送が遅れれば、母子ともに危険な状態だったという。
病院によると、鈴木さんは母子ともに健康で安静にしているという。
釜石海保警備救難課の及川隆文係長は「妊婦の搬送は珍しい。無事に生まれて本当に良かった」と喜んでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090207-00000059-yom-soci