2009年02月07日(土) 11時41分
<JASRAC>新規参入を制限 公取委が排除命令の方針(毎日新聞)
音楽著作権を管理する社団法人「日本音楽著作権協会」(JASRAC、本部・東京都渋谷区)が、テレビ・ラジオ番組で使う楽曲の使用料を巡り、同業他社の新規参入や事業展開を制限しているとして、公正取引委員会は独占禁止法違反(私的独占)で改善を求める排除措置命令を出す方針を固め、事前通知した。
JASRACはテレビ・ラジオの放送局との間で「包括的利用許諾契約」を結んでいる。楽曲の利用回数とは無関係に、事業収入の1.5%を放送局側から徴収する。
JASRACが同業他社を大きく上回る数の楽曲を管理しており、「使い放題」の包括契約は利用しやすいため、放送局側は同業他社と新たな契約を結ぶのを避ける傾向が強い。公取委はJASRACの手法が同業他社の排除につながっているとみて、改善を求める方針。
著作権管理は従来、JASRACだけが行っていた。規制緩和で01年に著作権等管理事業法が施行され、新規参入が可能になった。しかしJASRACの独占的な状態は続き、現在も99%のシェアを占めている。【苅田伸宏】
【関連ニュース】
小室哲哉被告:再起を誓う手記 公判で検察が朗読
提訴:「廃虚写真まねされた」プロ写真家が賠償求め
小室哲哉被告:5億円詐欺認める 大阪地裁初公判
小室哲哉被告:5億円弁済目指す 実刑回避のため
著作権:検索ポータルサイト立ち上げ 創作者団体協議会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090207-00000036-mai-soci