大阪府泉佐野市の主婦が株式投資の利益で元本保証や高額配当をするなどとうたい、多額の資金を集めたとされる事件で、泉佐野署は6日、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、同市日根野、岩田矩子容疑者(54)を逮捕した。
被害者の弁護士によると、岩田容疑者は「関西一の女性トレーダー」などの触れ込みで、京都や大阪、奈良各府県や四国各地で、少なくとも約100人から15億円以上を集めていた。同署は詐欺容疑の立件も視野に、株式の運用や集金の実態解明を進める。
同署によると、岩田容疑者は契約書を交わして現金を預かったことは認めているが「元本保証が出資法違反になるとは思わなかった」と違法性の認識を否定している。
調べでは、岩田容疑者は昨年2—10月ごろ、元本保証をうたって投資を勧誘し、府内の男女3人が出資した計1600万円を違法に預かった疑い。1か月で2—5%の配当を約束していたという。
関係者によると、岩田容疑者は投資事業組合を立ち上げ、自宅のパソコンで株式運用をしていた。配当は多いときで10%を超えるケースもあったが、昨年の秋ごろから滞り始めた。
岩田容疑者は1月26日から所在不明になっていた。6日午前、弁護士を通じて「出頭する」と同署に連絡。午後から自宅の家宅捜索に立ち会い、捜索後に逮捕された。「名古屋方面に滞在していた」と話しているという。
一部の出資者が2月3日、詐欺と出資法違反の疑いで府警に告訴、告発していた。
(2009年2月6日21時36分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090206-OHT1T00181.htm