ベトナム訪問に先立ち5日に行われた皇太子さまの記者会見で、宮内庁東宮職が一方的に記者の関連質問をさえぎり会見を打ち切ったため、宮内記者会は6日、野村一成東宮大夫に「取材の制限、妨害に等しい」などとする抗議文を出した。
これを受け野村東宮大夫は同日「予定時間を厳格に守ろうとするあまり記者会見を終了させたもので、率直におわびする」と謝罪する文書を記者会に提出した。
会見は記者会と外国メディアが事前に質問を提出。5日午後、東京・元赤坂の東宮仮御所で約20分間行われた。皇太子さまが事前質問三問に答え終わった直後、司会役の東宮侍従が「予定時間を過ぎた」として会見を打ち切り、通例となっている関連質問の受け付けを拒否した。
2005年12月の天皇陛下の誕生日会見でも、当時の宮内庁総務課長が同様に「時間の都合」を理由に関連質問をさえぎり、総務課長が謝罪文を出した経緯があるが、野村東宮大夫は6日の定例会見で「(その件は)後になって聞いた。再度同様の問題が起こって申し訳ない」と釈明した。
(2009年2月6日20時20分 スポーツ報知)
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