米ロサンゼルスで1月、6人の子に加えて体外受精で八つ子を出産、倫理面での論議を巻き起こした女性が米テレビに「大家族を持つのが夢だった。(1人っ子なので)人とのつながりを求めていた」と心境を語った。NBCテレビ(電子版)が5日に報じた。
女性はナディア・スールマンさん(33)で、5日に退院。八つ子出産後、取材に応じたのは初めてとみられる。
双子以上を妊娠する多胎妊娠は妊婦と胎児の健康に危険を及ぼすため、今回の八つ子出産をめぐっては医学会などで論議が起きた。米生殖医学会会長は「8個の体外受精卵を母胎に移植するのは学会のガイドラインの基準を逸脱している」との声明を出している。
スールマンさんは八つ子のきょうだいに当たる2—7歳の6人の子も体外受精で出産した。離婚経験のあるシングルマザーのスールマンさんは「人工授精と薬による不妊治療を約7年間続けたが成功しなかった。その後、初めての体外受精で子を授かったので続けた」と説明した。
スールマンさんは人為的に胎児の数を減らす選択肢を医師に提案されたが断ったとされる。(共同)
(2009年2月6日17時57分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090206-OHT1T00217.htm