記事登録
2009年02月06日(金) 20時20分

相次ぐブログ炎上。そしてついに逮捕者がツカサネット新聞

ある芸能人のブログが炎上し、殺意が感じられるコメントが含まれていたため、被害者が被害届けを提出して、実際に書き込みを行ったと思われる複数の男女が逮捕されるということが現実に起きた。

以前から、有名人のブログが炎上することは多発していたが、今回の当局の対応により、これまで曖昧であったネット書き込みに関する罪が実際に適用されることの可能性が大きく広がったと考えられる。

ネットの書き込みは、匿名性があり、通信網へつながりさえすれば世界中どこにいても書き込める為、マイノリティな意見・主張であっても一気に大きな数にすることができる。

匿名性があるとはいえ、しっかりとした被害の裏付けがあれば、書き込んだ関係者はある程度の範囲まで特定して割り出すことできる。実際に今回の逮捕者はほぼ全員容疑を認めている。

「こんな大事になるとは思わなかった。」
この手の事件の後に必ず容疑者が口にする言葉である。

今回のブログ炎上の書き込みには殺意のあるような言葉も含まれる。実際に殺意を持っていなくとも言われた方は恐怖に陥る。ましてブログ炎上などという、不特定多数の人間から一度に何度も何度も似たような言葉を浴びせかけられる状況では恐怖感を抱かない方が難しいのではないだろうか。

面と向かって、「殺してやる!」と言われた人間はどう感じるだろう?言うまでもない。そして、実際に本人を目の前に同じ言葉を投げかけたら…「脅迫罪」が適用される。伝える手段が電話であってもネットであっても、その向こうには人間が確かに存在する。見えない相手への言葉こそ最大限に注意して発言することが重要である。
自分が発した言葉には、個々の責任が付いて回るということを今回の事件の教訓として人々の記憶に残す必要があるだろう。

(記者:中野 智志)

■関連記事
中野 智志記者の書いた他の記事
「社会・社会問題」カテゴリー関連記事

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090206-00000008-tsuka-soci