白い光の中に、総天然芝のグラウンドが輝いた。3月に完成が迫った新広島市民球場(南区)の照明塔が4日、明るさを測定するために初めて6基そろって点灯。広島に新たな夜景が生まれた。
一基あたりのランプは108個。日没前の午後5時半ごろにスイッチが入り、じわりと輝きを増していった。最も明るくなるまで、10分余り。工事担当者たちが、グラウンドの135カ所でチェックし、計画通りの照度を確認した。
建設主体の市は、現市民球場(中区)で2色を混ぜていたカクテル光線ではなく、白一色を採用した。広島東洋カープの熱戦を伝えるテレビ映りが、ぐっと良くなるという。
【写真説明】照明塔が点灯した新球場。広島の夜に、光の空間がぽかりと浮かんだ。中央上にJR広島駅が位置する=4日午後6時25分(撮影・浜岡学)