記事登録
2009年02月05日(木) 20時49分

国際強盗団「ピンク・パンサー」の2人に逮捕状 警視庁中国新聞

 東京・銀座の宝石店で二〇〇七年六月、二億円のティアラが奪われた事件で、警視庁組織犯罪対策二課は五日、強盗致傷などの疑いで、いずれもモンテネグロ人のハジアフメトビチ・リファト(40)とイェルシッチ・ラドバン(38)両容疑者の逮捕状を取り、国際手配の手続きに入ったと明らかにした。

 警視庁によると、二人は欧州や中東などで高級宝石店を狙う強盗団「ピンク・パンサー」のメンバー。日本でも〇三年に、銀座の別の宝石店で三十五億円相当の宝石が一味に強奪される事件が起きている。

 調べでは、二人は〇七年六月十四日、東京都中央区銀座四丁目の宝石店「エクセルコダイヤモンド東京本店」で女性店員三人に催涙スプレーをかけ、二億円相当のダイヤモンド製ティアラと八千四百万円相当のネックレスを奪った疑い。

 警視庁はピンク・パンサーが関与しているとみて、国際刑事警察機構(ICPO)と連携し捜査。二人が事件前後にチェコの偽造旅券でフランスと日本を往復していたことが分かった。

 ピンク・パンサーは、約二百人いるとされるメンバーの大半が旧ユーゴスラビア出身者。短時間に、激しい暴行をせずに奪うのが特徴で、一九九九年ごろから各地で被害が相次いでいる。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902050304.html