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2009年02月05日(木) 04時23分

挑戦続ける45歳、初の世界戦へ=女子ボクシングの猪崎時事通信

 ギネス記録に挑む女子ボクサーがいる。猪崎かずみ(45)=花形=は、2月28日にメキシコで行われる世界ボクシング評議会(WBC)女子スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦で、チャンピオンのアナ・マリア・トーレス(29)=メキシコ=に挑戦する。勝てば45歳364日でのタイトル奪取となり、ジョージ・フォアマン(米国)の持つ45歳298日の記録を上回る。猪崎は「冗談で『ギネスに挑戦』と言ってきたのが実現した」と意欲を見せる。
 昨年2月末、日本ボクシングコミッション(JBC)による女子の第1回プロテストに男女を通じ最年長で合格。「もう身を引いてもいいと思っていたが、試合がしたかった」という。
 鳥取県米子市出身。高校時代は陸上部に所属、走り高跳びで高校総体に出場した。本格的にボクシングを始めたのは35歳。スポーツジムでボクシングクラスに参加したのがきっかけだった。「ここまで続けてきたのは、自分に満足できなかったから」
 夫の恒博さん(58)との間に、大学生と中学生の娘を持つ。主婦業とボクシングのインストラクターの仕事の合間に練習をこなしており、「子どもたちも苦労を知っているので、素直に喜んでくれた」。周囲の応援にも後押しされて決めた挑戦だった。
 試合はトリプル世界戦の一戦として行われる。「本場のメキシコで挑戦できて光栄。(タイトルを)取るつもりでやる」と目を輝かせた。 

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