2009年02月05日(木) 03時07分
「円天」事件、配当停止後も投資商品で出資募る(読売新聞)
「L&G」(東京・新宿、破産手続き中)が約5万人から約2260億円を集めていた事件で、同社が資金難から2007年1月に現金での配当を停止した後も、「円天共鳴金」「円天社債」と名付けた新たな投資商品を作り、出資者を募っていたことがわかった。
警視庁は同社が事実上破綻(はたん)した後も、波和二(かずつぎ)会長(75)らが組織的に顧客を欺いて勧誘を続けたと判断、5日に同会長や幹部ら22人を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕する。
関係者によると、同社は04年頃から「L&G協力金」(1口100万円で年利36%)、「あかり価格」(1口5万9000円を預ければ3年後10万円)と、出資額と同額の疑似通貨「円天」が毎年受け取れる「円天受取保証金」の3商品で会員を爆発的に増やした。
しかし同社は07年1月、一方的に現金での配当を停止。この段階で約600億円の累積債務を抱えていたが、同5月、元本保証で月1%の配当をうたった「円天共鳴金」を開始。さらに7月には、波会長が社長となる別会社名義で、1口1000万円で年利24%の「円天社債」の募集を始めた。波会長は古参会員に「誰でもいいから集めろ」と指示していたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090205-00000005-yom-soci