記事登録
2009年02月05日(木) 02時35分

<町村派>「町村会長」で調整 中川氏の対応焦点毎日新聞

 自民党町村派は4日、町村信孝前官房長官、中川秀直元幹事長、谷川秀善元副外相の3代表世話人による集団指導体制を見直し、町村氏を会長に昇格させる調整に入った。中川、谷川両氏は代表世話人のまま続投させる。同派最高顧問の森喜朗元首相がすでにこの案を複数の派閥幹部に伝えており、5日にも派閥総会で提案する見通し。

 森氏は4日、町村派出身の細田博之幹事長と会談、今後の派閥体制を協議した。このほか、今週に入り、派閥相談役の安倍晋三元首相、町村氏、福田康夫前首相(現在は無派閥)らに相次いで町村氏昇格案を伝えている。ただ、中堅・若手を中心に体制見直しへの異論もくすぶっていることから、中川氏を引き続き代表世話人として遇し、派内の動揺を抑えたい考えだ。

 町村派では、消費増税問題などをめぐって麻生政権に批判的な中川氏に対する批判が強まった。また、中川氏が次期衆院選後の政界再編に意欲を示していることから、森氏らは再編の動きに派閥が巻き込まれかねないと警戒している。派閥幹部たちは「衆院選前に領袖を町村氏にすることが必要」との考えに傾いており、中川氏の対応が焦点となる。【高山祐、近藤大介】

【関連ニュース】
自民:森、安倍、町村3氏が意見交換 町村派運営巡り
中川秀直氏:「町村派の3人代表体制、尊重したい」
町村派:ゴタゴタ休戦 3代表制見直し先送り
中川秀直氏:町村派代表世話人辞めない 「外し」をけん制
自民・中川氏:町村派の一本化をけん制

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090205-00000008-mai-pol