江戸時代に宿場町として栄えた広島県北広島町本地の本地小児童が4日、当時提供した「本陣料理」の調理を体験し、試食した。地域の歴史に触れ、食について考える試み。
6年生の19人が挑戦した。幕府の使者が本地に泊まった時の献立が残されており、観光ボランティアの粟野百合子さん(64)は「ここにはないものを、と海産物が多く使われている」と説明。再現に取り組む調理師新見亮二さん(37)の指導で湯やっこ、タイの塩焼き、もずく酢、ちらしずしの4品を作った。
本地地区は旧石見街道沿いに位置し、大名や幕府の要人も泊まる本陣があった。児童たちは事前に現存する武田家住宅を訪ね、歴史についても学んだ。
【写真説明】自分たちで調理した本陣料理を並べる本地小の児童たち