米大リーグ・マリナーズのイチロー選手などのバットを製造し「名人」として知られるミズノテクニクス(岐阜県養老町)の久保田五十一さん(65)が4日、広島市中区の中国新聞社を訪れた。
新広島市民球場(南区)のオープンを控え、野球熱が高まるだけに「スポーツ王国と言われる広島を訪れたかった」。この日までに藤田雄山知事や広島東洋カープの松田元オーナーなども訪問し、バット作りの話を通じてスポーツ振興への思いを伝えた。
同社でバット作りに携わって3月で50年。これまでプロ・アマ約2000選手に、20万本以上を提供してきた。「記録に絡んだ時はうれしい」「山本浩二さんにはボールの離れの速いバットを、と言われ反発力の高い木を選ぶのが難しかった」と喜びや苦労話を明かした。
【写真説明】バット作りの喜びや、苦労話を明かす久保田さん