上毛電鉄(前橋市)が運行する「700形」車両の編成(各2両)に5日、太陽をイメージした明るいオレンジ色の編成が加わり、それぞれ色が異なる“8色体制”になる。
上毛電鉄は、「急激な景気悪化の中でも、乗客の皆様を勇気づけられるよう、今まで以上に目立つ色を選んだ」と話し、同日午前7時58分の大胡発中央前橋行きで運行を始める。
同社に約10年前から16両を売却した京王電鉄(東京都)の井の頭線は同型車両の塗装を7色にした“レインボーカラー”で話題作りしており、色の数では、上毛電鉄は“本家”を超えた形だ。
上毛電鉄が、京王電鉄から購入した際は、すべて薄い緑色だった。上毛電鉄は、井の頭線の取り組みを参考に、約3年前から、車両検査に合わせた塗装で、編成ごとに赤や青、ミントグリーンなどに変えていた。
同社は、厳しい経営状態の中でも、「経費をかけずに、いかにPRし、乗客とともに楽しんで収益増を図れるか」をテーマに工夫を重ねており、毎年夏には車内に風鈴を飾る「風鈴電車」などを企画している。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945707/news/20090204-OYT1T01123.htm