マイクロソフトは次期OS「ウィンドウズ7」ベータ版(試作版)を、アメリカで1月9日から、日本では13日から、開発者向けに提供を開始した。
発売は2010年1月かウィンドウズ7はビスタの基本構造を引き継いだうえで、<1>より速く、簡単<2>ユーザーが望む通りより直感的<3>音楽や動画をより楽しく——操作するための改良や新機能が加わる。
具体的には、起動時間の短縮、消費電力の削減を始め、頻繁に表示される警告をユーザーがまとめてチェックする機能が盛り込まれる。最近使ったファイルにアクセスしやすい「ジャンプリスト」がメニューに新設され、タスクバーの機能強化と併せ、デスクトップ上での操作性が改善する。
プリンターやデジカメなどのデバイス(周辺機器)を扱いやすくするために、新たに「デバイスステージ」が登場する。これは周辺機器ごとにメーカーが用意するインターフェース(画面)で、機器の操作や設定を一括してできる。例えば、複合機はデバイスステージで印刷の設定やスキャナー操作、インクの注文ができる。デジカメなら、写真選択や補整、ウェブサイトへのアップなどがこの画面からできる。
このほか、ウィンドウズ7では、新たに「マルチタッチテクノロジ」を採用する。マウスやキーボードを使わずに、モニターやディスプレーを指でなぞっての、直感的な操作が可能となる。
今後ベータ版への意見を元に改良を加え、発売は2010年1月とされるが、IT関連製品の売れ行き不振から、プリインストール製品が前倒しで発売されるのでは、との観測も一部に出ている。(2009年1月24日発売「YOMIURI PC」3月号から)