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2009年02月05日(木) 21時31分

アホウドリ無事に聟島引っ越しスポーツ報知

 国の特別天然記念物アホウドリの新たな繁殖地を設けるため、伊豆諸島の鳥島で生まれたヒナ15羽が5日、約350キロ南の小笠原諸島の聟島(むこじま)まで、ヘリコプターで移送された。

 山階鳥類研究所が昨年から5か年計画で、環境省や米国魚類野生生物局と共同で行っている事業で、2回目の引っ越し。

 環境省によると、生後35日前後のヒナは、鳥島の営巣地で移送用の木箱に1羽ずつ入れられたのち、約1時間半のヘリでのフライトで聟島に無事に到着した。まだ歩けないため、放鳥場所にうずくまっているという。

 移送後は5月ごろの巣立ちの時期まで、山階鳥類研究所の研究員により人工飼育される。

 アホウドリは生まれ育った島を記憶し、3—5歳になるとふるさとに戻って繁殖するため、今後、聟島に新繁殖地を形成することを狙っている。

(2009年2月5日21時31分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090205-OHT1T00283.htm