栃木県佐野市の葛生化石館が野牛のバイソンの骨片化石を、1979年からナウマンゾウとして間違って展示していたことが5日、分かった。同館の奥村よほ子学芸員は「出土した場所からはナウマンゾウの化石がよく見つかっていた。大きさも似ており、間違ってしまった」としている。
化石館によると、バイソンの化石は昭和40年代前半に佐野市内の石灰砕石場で見つかった。約12万—約1万1700年前のものとみられる。
化石館では79年からナウマンゾウとして展示していたが、昨年3月に来館した群馬県立自然史博物館の長谷川善和館長が大きさや形の違いに気付き、自然史博物館の骨格標本と比較するなどしたところ、バイソンの化石と判明した。
バイソンの化石は岩手県一関市(旧花泉町)などでも出土しているが、化石館によると、関東地方での出土は初めてという。
(2009年2月5日21時31分 スポーツ報知)
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