記事登録
2009年02月05日(木) 18時29分

ナチス戦犯“死の医師”、潜伏先で死亡していた産経新聞

 ドイツ公共第2テレビ(ZDF)は4日、ナチス戦犯で“死の医師”の異名を持つオーストリア人医師のアリベルト・ハイム容疑者が、17年前にエジプトで死亡していたと伝えた。

 ハイム容疑者は、オーストリアのマウトハウゼン強制収容所で、ユダヤ人収容者の心臓に毒やガソリンを直接注射したとされる。殺害したユダヤ人収容者は数百人に上るとみられる。大戦後、ドイツ政府などの訴追を逃れ、潜伏先のエジプトでイスラム教に改宗。イスラム風の偽名も使っていた。92年夏、78歳で死亡した。死因は腸がん。ZDFは米紙ニューヨーク・タイムズと共同で調査を行い、容疑者の旅券や遺族らの証言で本人だと確認したという。(ベルリン 黒沢潤)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090205-00000579-san-int