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2009年02月05日(木) 22時46分

不祥事続く東芝、採用見極め甘く ラグビー大麻物質陽性反応産経新聞

 ラグビー・トップリーグの東芝で主力のWTBロアマヌが、ドーピング検査で大麻に含まれる物質に陽性反応を示した。先月には在籍していたイオンギが窃盗容疑で逮捕されたばかりで、不祥事が続いている。

 東芝ラグビー部によると、外国人選手は契約社員。正社員で社業とラグビーを両立する日本人選手と違い、「基本的にラグビーの試合、練習以外はフリー」だ。本拠地がある東京都府中市内に住んではいるが、周囲の目が届きづらい環境にあった。

 東芝はイオンギの逮捕後、チーム内での生活指導を徹底。外国人選手には日本独特の法律や生活習慣を教える時間を設けてきただけに、ロアマヌの最終結果が“クロ”ならば、思いは届かなかったことになる。

 2005年5月、東京・六本木の路上でイオンギが女子プロレスラーを殴り、傷害容疑で逮捕された際、横にいたのが当時未成年だったロアマヌだ。2人は昨年、埼玉工大を中退し、そろって東芝入り。慎重さを欠いた外国人選手の採用が負の連鎖を招いたといえる。

 トップリーグのチームに所属する外国人選手は大半が契約社員。東芝同様に自由時間は多い。生活面は個人の自覚に任せるしかない。日本ラグビー協会は今後、選手の行動規範を作成し、国籍に関係なく自覚を促す意向だ。全チームに選手の人間性を理解した採用、チーム作りを求めたい。(榊輝朗)

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