2009年02月04日(水) 21時35分
貴乃花親方、新潮社に勝訴 八百長記事などで賠償命令(中国新聞)
大相撲の貴乃花親方夫妻が八百長疑惑や相続問題をめぐる週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社や同社の佐藤隆信社長らに約三千七百万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は四日、「記事は真実ではない」として、計三百七十五万円の支払いと同誌への謝罪広告掲載を命じた。
松本光一郎裁判長は、相続に絡む兄弟間の不和や八百長疑惑に触れた虚偽の記事で、原告夫妻が多大な精神的苦痛を受けたと判断。「名誉棄損の法的知識や裏付け取材の在り方についての意識が、記者や編集者に不十分。権利侵害防止のための慎重な検討が社内で不足していた」と、佐藤社長の責任を指摘した。
判決によると、週刊新潮二〇〇五年六月三十日号などは、一九九五年の九州場所で横綱だった貴乃花親方が、兄で当時の大関若乃花に敗れた優勝決定戦をめぐり、父親の先代二子山親方から八百長をするよう示唆されたなどと報じた。
訴訟では昨年十月、貴乃花親方が出廷し「八百長といわれるような相撲を取ったことはない」と証言していた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902040284.html