2009年02月04日(水) 17時02分
パナソニック、1万5000人削減=今期3800億円の赤字転落で(時事通信)
パナソニックは4日、2009年3月期(今期)の連結純損益が300億円の黒字予想から一転、3800億円の赤字に転落するとの見通しを発表した。世界同時不況を受けた販売減や円高進行に加え、生産拠点の統廃合など構造改革費用の計上が響く。純損失は6期ぶりで、赤字幅は02年3月期の約4300億円に次ぐ規模となる。これを受け、10年3月末までに正社員を含めて国内外で1万5000人を削減する。
売上高は前回予想を7500億円下回る7兆7500億円で、本業のもうけを示す営業利益も600億円と黒字は確保したものの、前回予想を2800億円下回る見込み。年間配当は前期から5円減配の30円とする予定。
同社は構造改革費用を新たに1900億円追加し、09年度で1000億円のコスト削減を図る。世界で生産拠点を今後20カ所以上閉鎖する方針。また、建設中のプラズマパネル工場(兵庫県尼崎市)と子会社の液晶パネル工場(同姫路市)の量産開始時期を当初計画から半年〜8カ月遅らせる。
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