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2009年02月04日(水) 09時08分

新型のIPS αパネルも採用、“VIERA”「V/Gシリーズ」+D LifeStyle

 パナソニックは2月3日、薄型テレビ“VIERA”の新製品として、厚さ1インチのセパレートタイプ「Zシリーズ」3機種、チューナー一体型の「Vシリーズ」5機種、およびベーシックな「Gシリーズ」5機種の計13機種を発表した。今回の発表により、パナソニックは既存の3シリーズと合わせ、6シリーズ27機種42モデルを展開することになった。

【表:各モデルの概要】 【拡大画像や他の画像】

●画質と薄さの「Vシリーズ」

 Vシリーズは、チューナー一体型で厚さが約2インチ(51〜55ミリ)の薄型高画質モデルという位置づけ。ネオ・プラズマパネルを搭載したPDP3機種と、新しいIPS αパネルを採用した液晶テレビの2機種をラインアップしており、すべて1920×1080ピクセルのフルハイビジョン解像度だ。また、「アクトビラ ビデオ・フル」や「YouTube」への対応、新しい「バーチャル3Dサラウンドシステム」搭載など、Gシリーズよりも高機能な上位モデルとなっている。Blu-ray Discなどパッケージソフトでは色域圧縮されてしまう映画本来の色を再現する「ハリウッドリマスター」も備えた。

 ネオ・プラズマパネルの基本スペックはZシリーズと共通で、4万:1のコントラスト比(最大200万:1)をはじめ、apdc方式の動画解像度1080本、デジタルハイビジョン放送の色規格の色域面積比で約120%という色表現力を持つ。

 一方の液晶モデルには、半光沢仕様の新しいIPS αパネルを採用した。新パネルは、IPSの特徴である上下左右178度の広い視野角を維持しつつ、従来よりオフ時(黒)の“光漏れ”を抑制できるというもの。「液晶の画素は、光を通す/通さないを切り替えるスイッチのようなもの。その精度を高め、黒を沈めることが可能になった」(同社)。コントラスト比は2万:1相当。また倍速駆動の「Wスピード」やバックライト制御(黒挿入)を組み合わせ、動画解像度900本を実現している。これは、「従来のフルハイビジョンPDP並みの数値」(同社)だ。

 消費電力は同サイズの従来機と比べて約35%削減。薄型化に伴う輝度ムラを防ぐためにEEFL(外部電極蛍光管)バックライトの本数は若干増えたが(37V型で20本→22本)、従来は偏光板に遮断されていた光を“通過できる光”に変換するという「高効率光利用シート」を追加したことで、バックライトの明るさを抑えることができるという。

●コストパフォーマンス重視のGシリーズ

 GシリーズもVシリーズと同じ“PDP3モデルと液晶2モデル”という構成だが、「YouTube」や「ハリウッドリマスター」などが省略されているほか、バーチャルサラウンドが従来型の「アドバンストサラウンドシステム」になっているなど若干の違いがある。

 ネオ・プラズマパネルや新IPS αパネルもVシリーズと共通だが、PDPモデルの色域がデジタル放送規格の100%(ZおよびVは120%)など若干仕様が異なる。また32V型の「TH-L32G1」だけはパネル解像度が1366×768ピクセルとなり、倍速駆動の「Wスピード」も非搭載だ。

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