2009年02月04日(水) 20時15分
<損保大手>株価下落で6社の減損処理が急拡大、4千億円超(毎日新聞)
金融危機や景気後退に伴う株価の大幅下落で、損害保険大手6社が保有する有価証券の評価損が大きく膨らみ、08年4〜12月期連結決算に計上する損失は総額4113億円に上り、08年9月中間決算(1001億円)の約4倍に急拡大した。この結果、6社が13日に発表する08年4〜12月期決算では大幅な業績悪化が相次ぎそうだ。
各社が計上する損失額は、東京海上ホールディングス(HD)1551億円▽三井住友海上グループHD988億円▽損害保険ジャパン824億円▽あいおい損害保険357億円▽日本興亜損害保険215億円▽ニッセイ同和損害保険178億円。08年9月末に比べ、損保ジャパンは約10倍、あいおいが約6倍、東京海上が約5倍に膨らんだ。
評価損は株式などの時価が取得時の価格(簿価)を下回る「含み損」のことで、時価が簿価の半額以下に下落すると、下落分を実際の損失として決算に計上(減損処理)する必要がある。【辻本貴洋】
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