2009年02月04日(水) 19時11分
少年にも「償いを」=強盗致死、模擬裁判で有期刑−発達障害想定・東京地裁(時事通信)
広汎(こうはん)性発達障害がある犯行時18歳の少年(19)がタクシー運転手を刃物で刺して死なせ、現金を奪った強盗致死事件を想定し、主婦や会社員が裁判員役で参加した模擬裁判が4日、東京地裁であった。教育を重視し、少年院で更生させるべきか、少年刑務所で罪を償わせるべきかが争点だったが、判決は懲役5年以上10年以下(求刑無期懲役)とした。
評議ではまず、障害が事件に与えた影響を議論。「運転手を襲った際、障害のためパニック状態だったが、影響は限定的」とし、被害者の傷の深さから、少年が意図的に刺したと認定した。
争点については「障害を重視すれば少年院が望ましいが、他人の命を奪った結果は重い」とし、少年刑務所に服役させることにした。
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