新日本製鉄など鉄鋼大手4社の2008年4—12月期連結決算が4日、出そろった。鋼材の値上げ効果で4社とも増収だったが、原材料高による利益率の悪化や株価下落に伴う評価損計上などで純利益はそろって減益となった。
新日鉄は売上高が前年同期比9・2%増の3兆8302億円、純利益は19・4%減の2121億円、JFEホールディングスの売上高は21・5%増の3兆705億円、純利益が27・5%減の1693億円。
自動車や家電向けのアルミ・銅関連事業が大幅に悪化した神戸製鋼所の純利益は38・8%減の420億円、住友金属工業の純利益は17・2%減の1194億円。
09年3月期は、自動車向けの鋼材需要の急速な落ち込みで減産幅を拡大したことに伴い全社が純利益予想を下方修正。JFEは前期比50・4%減の1300億円、住友金属は44・6%減の1000億円と従来の増益予想から変更。新日鉄は50・7%減の1750億円、神戸製鋼は85・4%減の130億円といずれも減益幅を拡大した。
(2009年2月4日20時37分 スポーツ報知)
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