北朝鮮の北西部・平安北道のミサイル発射施設で、長距離弾道ミサイルの発射準備とみられる動きがあることが3日、外交消息筋の話で分かった。米国の偵察衛星の情報が日本と韓国などに伝えられ分析が行われている。
消息筋によると、平安北道東倉里に昨年存在が伝えられた新たな発射施設周辺で車両の動きが頻繁に見られ、射程約6000キロの「テポドン2号」の発射準備が進んでいる兆候があるという。
同筋によれば、発射準備が事実でも、液体燃料の注入時間などを勘案すれば準備完了まで1—2か月要するとみられる。
韓国KBSテレビは韓国政府当局者の話として、ミサイル部品を積んだと推定される列車が最近平安北道の軍需工場から東倉里に移動したことが確認されたと報じた。
韓国軍合同参謀本部は取材に対し「軍事情報は確認しない。監視は継続中だ」と話した。
北朝鮮は2006年7月に咸鏡北道花台郡舞水端里からテポドン2号とみられる弾道ミサイルを発射したが直後に空中分解し、日米などは発射は失敗したと分析している。
韓国国防省は昨年9月に東倉里の発射施設建設が8割程度まで進んでいると明らかにした。また韓国メディアは昨年、同施設でテポドン2号かその改良型とみられるミサイルのエンジン燃焼実験が行われた、と伝えたことがある。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090203-OHT1T00242.htm