2009年02月03日(火) 12時45分
「老舗にあぐら」「なくなったら…」そごう心斎橋売却、寂しさと期待(産経新聞)
売却が明らかになったそごう心斎橋本店(大阪市中央区)ではこの日、報道陣十数人が詰めかける中、午前10時からいつも通り開店した。
買い物に訪れた大阪府摂津市の女性会社員(32)は「そごうは天井が高く、商品も見やすくて居心地のいい百貨店。休日でもあまりお客さんがおらず店員の対応が丁寧だったので、なくなったら困る」。大阪市天王寺区の主婦(56)は「『そごう』という名前が消えるのは寂しいけど、老舗の名前にあぐらをかいていた部分もあったのではないか。お客さんは正直だと思う」と話した。
2つの百貨店が並ぶ心斎橋筋商店街。同振興組合の平田康雄副理事長(50)は「現段階ではどのような形で売却されるのかまったく分からないが、そごうと大丸の2つの看板と商店街とは切っても切れない運命共同体。老舗が消えていく現実を受け止め、より愛される心斎橋になるようなきっかけにしないといけない」。
また、法善寺前本通り商店会の鳥居学会長(49)は「大丸は空き店舗の解消など地域の発展に貢献しながら、自社のブランドイメージを向上させてきた実績がある。売却先が知らない企業ではないので安心できる」と前向きに評価。その上で、「心斎橋を発信源に、ミナミ全体の文化レベルが高くなるような相乗効果が生まれることを期待したい」と話した。
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