2009年02月03日(火) 11時32分
セブン&アイ そごう心斎橋本店の売却で大丸と交渉(毎日新聞)
大手百貨店そごうと西武百貨店を傘下に置くセブン&アイ・ホールディングスが、そごう心斎橋本店(大阪市)を大丸と松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングに売却する方向で交渉していることが3日分かった。売却額は数百億円に上る見通しで、今月中にも基本合意する。セブンは西武百貨店札幌店(札幌市)と旭川店(北海道旭川市)の店舗閉鎖も検討しており、消費不振が続く中、百貨店のリストラが一段と本格化してきた。
経営統合を伴わない大手百貨店同士の店舗売買は初めて。そごう心斎橋本店の売却は、J・フロントリテイリングがセブン&アイ側に持ちかけたという。隣接地に自社店舗がある大丸が、そごう心斎橋本店を買い取って一体運営し、集客力を強化する。大阪地盤の阪急阪神百貨店を傘下に置くエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと高島屋が経営統合を決め、大阪地域での競争激化が見込まれるため、販売力を強化する。
そごう心斎橋本店は同社の創業店で店舗面積は約4万平方メートル。00年にそごうが経営破綻(はたん)した際に閉鎖し、05年に営業を再開した。08年2月期の売上高は440億円とそごう12店舗中5番目の規模だが、前期比8%減と低迷。08年9〜12月も約1割減と苦戦が続き、そごう再生のシンボルだった同店の運営見直しを余儀なくされた。
一方、西武札幌店の08年2月期の売上高は前期比10.7%減、旭川店は2.2%減と低迷しており、年末をめどに閉店を検討する。ただ、1月に民事再生法適用を申請した北海道の老舗百貨店「丸井今井」(札幌市)が店舗閉鎖する可能性もあり、同社の動向を見極めて最終判断する。【小倉祥徳】
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