ダイキン工業は三日、同社が製造した家庭用エアコンの室外機で、二〇〇〇年から〇八年にかけて発火事故が計十一件起きたとして、二十九機種、計二十九万八千台を対象にリコールを実施すると発表した。けが人はないという。
ダイキンと経済産業省によると、一九九四年から九六年に製造した機種が対象で、台数の多い順から「RA224X」「RA284X」など。
発火事故は愛知、岐阜、京都など八府県で発生し、このうち福岡では、配管を通して家屋内の押し入れが焦げたという。
製造工程の部品の装着が不十分だったことによる接触不良や、室外機の中に小さなごみが入り込んで想定しなかった個所に電流が流れたことが原因という。
同社は対象の半数弱が現在も使われているとみており、今年三月期決算にリコール費用約七億五千万円を計上する見込み。
問い合わせはフリーダイヤル(0120)330696。
▽リコールの対象機種
リコール対象のダイキン工業製エアコンの機種名は次の通り。
AR2504X、AR2505X、AR2804X、AR2805X、RA224X、RA224XE、RA225X、RA225XE、RA2541X、RA2542X、RA2542XE、RA254X、RA254XE、RA255GX、RA255GXE、RA255X—T、RA255X—W、RA255X—WE、RA284X、RA284XE、RA285GX、RA285GXE、RA285X—T、RA285X—W、RA285X—WE、RAZ255X、RAZ255XE、RAZ285X、RAZ285XE