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2009年02月03日(火) 02時54分

三菱UFJ初の最終赤字 4〜12月期 通期予想も下方修正産経新聞

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が平成20年4〜12月期連結決算で最終赤字に転落したことが2日、分かった。これに伴い、21年3月期の連結最終損益の予想も大幅に下方修正する方針を固めた。金融危機と景気後退が業績を直撃し、保有株の評価損と不良債権の処理損失が増大したことが響いた。

 最終赤字転落は17年10月のグループ発足以来初めて。21年3月期の通期でも最終赤字となるか、業績予想の精査を進めている。

 20年9月中間決算では、920億円の最終黒字を確保していたが、昨年10月以降、金融危機の深刻化を受けて株式相場が急落。その影響で、三菱UFJFGも20年10〜12月期に傘下の三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行で保有株の評価損の処理損失が計2880億円発生し、同年4〜12月期の累計では4300億円超に膨らんだ。

 中間決算を発表した昨年11月時点では、21年3月期の通期で2200億円の連結最終黒字を見込んでいたが、今後、株価が急回復し、融資先の業況が大幅に改善しない限り、最終赤字に陥る可能性が濃厚だ。

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