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2009年02月03日(火) 13時52分

エース証券元課長を逮捕 解約したと偽り解約金詐取産経新聞

 中堅証券会社「エース証券」(大阪市中央区)八日市支店の元課長が、顧客が同社に預けていた投資資金を解約したように偽り解約金をだまし取ったとして、滋賀県警東近江署は3日、詐欺の疑いで、大津市国分、元同支店課長、今井久嗣容疑者(49)を逮捕した。 調べでは、今井容疑者は同支店の営業担当の課長だった平成19年8月ごろ、顧客が投資資金を解約したとする虚偽の書類を作成。同社が管理していた約600万円を詐取した疑い。

 19年12月に別の顧客から指摘があり、社内で調査した結果、不正が判明。同社は昨年6月に今井容疑者を懲戒解雇し、今年1月、東近江署に告訴した。今井容疑者は発覚を免れるために、同様の手口で不正を繰り返しては損失額を穴埋めする「自転車操業」を繰り返していたとみられ、同署は余罪についても追及する。

 八日市支店では、今回と同じ営業担当の課長だった別の元社員が、架空の投資話で顧客から多額の現金をだまし取ったなどとして、19年に詐欺や業務上横領の疑いで大阪府警に逮捕されている。同じ役職の社員が犯罪を繰り返した可能性があることについて、同社は「警察に任せており、コメントを控える」としている。

 同社のホームページなどによると、同社は昭和6年設立。資本金約88億円で、東京、福岡のほか関西を中心に12カ所に支店を展開している。

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