2009年02月03日(火) 00時43分
「これほど被害者多いとは」 泉佐野の主婦出資詐欺(産経新聞)
大阪府泉佐野市の主婦(54)が知人らから多額の出資を募り、行方をくらましている問題で、この主婦が配当が滞ってから所在不明になるまでの約3カ月間に、2億〜3億円を集めていたことが2日、わかった。出資者の一人が同日、会見して明らかにした。少なくとも100〜150人から総額15億円以上を集めたとみられ、出資者の男性は「早く出てきて謝罪し、返せるカネは返してほしい」と訴えた。
会見したのは府内の男性(50)。平成19年秋に知人の紹介で主婦と知り合った。主婦は自宅の一角を改築した事務所で「株とも先物取引とも異なるオプション取引で利益をあげていく」と説明。「余っているお金があれば、こちらに預けてもらえばいいと思う」と、出資を無理強いすることもなかった。
そのため、男性は1カ月後に100万円を出資。当初は3カ月に1回、5%の配当金が支払われたため、その後、総額300万円を出資したという。
昨年秋、米大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」の破綻(はたん)で金融危機が顕在化してからも、主婦は「オバマ大統領が就任すれば相場が動くから大丈夫」などと語り、姿をくらませる直前の今年1月17日にも、男性に配当金を渡し、増資を求めた。
しかし、昨年11月ごろから配当金が払われなくなった出資者もおり、男性も加わっている被害者の会が調べたところ、主婦は今年1月までの3カ月間で2億〜3億円を集めた形跡があるという。
男性は「これほど被害者が多いとは思わなかった。最初から詐欺まがいの行為だ」と指摘。被害者の会は今週中にも出資法違反(預かり金の禁止)や詐欺罪で刑事告訴する。
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