ニッポン放送株を巡り、インサイダー取引を行ったとして、旧証券取引法違反罪に問われた村上ファンド元代表・村上世彰(よしあき)被告(49)と、投資顧問会社「MACアセットマネジメント」(東京)の控訴審判決が3日、東京高裁であった。
門野博裁判長は、村上被告を懲役2年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円の実刑、同社を罰金3億円とした1審・東京地裁判決を破棄し、村上被告を懲役2年、執行猶予3年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円、同社を罰金2億円とした。
村上被告は2004年11月8日、ライブドア元社長・堀江貴文被告(36)(上告中)らから、同放送株を大量取得するとの決定を伝えられ、公表前の05年1月26日までに、約193万株を計約99億5000万円で買い集めたとして、起訴された。
控訴審で弁護側は04年11月にライブドア側から伝達された情報について、「当時ライブドアはニッポン放送株の大量取得に必要な資金を調達できる見通しが立っておらず、インサイダー情報には当たらない」として、1審に続き無罪を求めていた。
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