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2009年02月03日(火) 12時27分

<日銀>銀行保有株の買い取り再開を決定 4年半ぶり毎日新聞

 日銀は3日、政策委員会を開き、銀行が保有する株式の買い取りを再開することを決めた。金融危機による株価急落が銀行の財務内容を悪化させているためで、金融システムの健全性を維持する狙い。2月中に開始し、10年4月までに1兆円規模を買い取る。日銀による銀行保有株買い取りは04年9月以来約4年半ぶりとなる。

 銀行保有株を巡っては、政府も昨年12月、緊急経済対策の一環で買い取り再開を決定。08年度第2次補正予算と09年度予算案に20兆円規模の買い取り枠を設定した。日銀も政府と足並みをそろえる。日銀はITバブル崩壊で株価が低迷した02年2月〜04年9月に約2兆円分の銀行保有株を買い取った。

 昨年9月のリーマン・ショックを引き金に日経平均株価が急落。大手行は保有株式に多額の含み損が生じ、08年4〜12月期決算で三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が約4000億円、みずほFGが約2000億円の損失を計上。みずほは08年4〜12月期決算で505億円の最終(当期)赤字に陥り、三菱UFJも最終赤字の可能性が高い。【斉藤望】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090203-00000043-mai-bus_all