昨年暮れに派遣会社を解雇された腹いせに神社に放火したとして、埼玉県警川越署は3日、住所不定、無職鈴木定徳容疑者(26)を非現住建造物等放火容疑で逮捕した。
発表によると、鈴木容疑者は同日午前4時10分頃、川越市菅原町の菅原神社の拝殿にライターで火を付け、約25平方メートルを焼失させた疑い。
鈴木容疑者は、神奈川県内の派遣会社に派遣社員として登録。埼玉県上尾市や川越市などで自動車工場の作業員として働いていたが、昨年暮れに解雇された。
川越市内の寮も出ることになって住む場所に困り、菅原神社境内の社務所で寝ようとしたところ、鍵がかかっていたため「絶望して火を付けた」と供述している。
その後、川越駅構内の公衆電話から10円玉で川越署に「神社に火を付けた」と電話して自首した。逮捕時の所持金は数円だったという。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090203-OYT1T00811.htm