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2009年02月02日(月) 00時01分

ETCカード交換で“キセル”、トラック運転手2人を逮捕読売新聞

 高速道路の反対車線を走る2人がノンストップ自動料金収受システム(ETC)カードなどを交換する手口で通行料金をごまかしたとして、佐賀県警高速隊は1日、山口県下関市梶栗町、トラック運転手松尾真澄(50)と福岡県久留米市津福今町、同石田一夫(33)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。

 ETCカードの交換による“キセル行為”の摘発は全国初という。

 発表によると、2人は昨年10月8日、それぞれ大型トラックを運転。松尾容疑者は兵庫県の西宮北インターチェンジ(IC)からETCカードで下り線へ、石田容疑者は佐賀県の佐賀大和ICから通行券を取って上り線へそれぞれ入り、岡山県付近で落ち合ってカードと券を交換した。

 その後、松尾容疑者は長崎県の東そのぎICで、石田容疑者は愛知県の小牧ICで、相手の券やカードを使って本来よりも短い距離を走ったように装って精算処理し、正規料金との差額計2万2750円をだまし取るなどした疑い。2人とも容疑を認めているという。

 県警高速隊は、西日本高速道路から「トラックが不正通行をしている疑いがある」と情報提供を受けて捜査した。2人のうちの1人が高速道路を横切って相手の所に行ってカードなどを交換したらしい。ほかにも余罪があるとみて調べている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090201-00000053-yom-soci